☆サハラへの道の生産者の皆さんと生産過程の一部をご紹介いたします!!


■モロッコクッション「プフ」の生産者チーム
 

サハラへの道のプフは、市内の雑踏を離れたオリーブ畑が一面に広がる地方の農村で生産されています。工房を率いるIさんをはじめ、3人の職人さん(修行中のジャワードくんを含む)と、地域の女性100人によって支えられている工房です。


100人?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。これには、様々な理由があります。まず、プフの完成までには、一つ一つサブラの刺繍糸で革と革を縫い合わせていくという、気の遠くなるような作業が繰り返されます。近所のおばちゃんとおしゃべりをしながら、家事をこなしながら、オリーブや小麦の収穫に追われながら、ベルベル女性の生活リズムの中で生み出されるプフです。この広い大地の上で、自然のリズムに左右されながら生まれるプフだからこそ、どこかあったかいプフ。そして、日ごろから、小麦の中の小さな石を取り除く作業を繰り返している女性が担当するからこそ、忍耐力と精巧さが感じられるプフが生まれるのです。
 

また、地方の小さな農村を拠点としている活動であるからこそ、女性の参加者が村中に広がったとも考えられます。村では、どこの誰が、何をしているといった情報が、あっという間に広がっていきます。特に、「女性が収入を得る仕事が、この村でもできる!」などという朗報は瞬く間に広がります。そんな地方事情を良くご存じの工房主さんが、分け隔てなく村の皆さんにお仕事を提供した結果、100人にも達したわけです。


とは言いましても、レザーに一度入れてしまった針跡は、消すことができません。一発勝負とも言えるこの工程を担当する女性陣ですので、事前の研修が必要となってきます。職人さんやすでに経験を積んだ他のメンバーから指導を受け、作業を覚えていきます。マルシェバックの刺繍指導をしている私は、村には針仕事を経験したことのない女性がいることも知っています。そのような事情を考慮して、「初心者の女性や、少し苦手な方には、どのように指導されるのですか?」と伺うと、「できるまで教えます。」とご主人。
 


 

こちらの工房で生み出されるプフは、良く言われるように、「モロッコ人のハンドメイドは、こんなに歪んでても仕方ない。精巧さがなくてもね…そういうお国柄だから。」という妥協を求めていません。もちろん、日本の規格製品に比べると、厳密さに欠ける部分があるかもしれません。しかし、彼らが手に入れることのできる素材や道具で、到達できる範囲の「ハイクオリティー」を生み出しています。


これも、一緒にお仕事を始めて気付いたのですが、村の方は、「素敵な作品」と「ちょっと残念な作品」の違いを良くご存じです。日本との違いは、おそらく、「ちょっと残念な作品」に出来上がった場合、直そうとはしない、廃棄にはしないと言ったところでしょうか。そのため、ときどき、「あれ?これどうしたの?」といった作品が出てくるのです。
 

この工房では、「ちょっと残念な商品」は、可能な限り直していただきます。「仕様がないね。」と作品を受け取るのではなく、こちらのご主人は、生産者の女性に修正個所を詳しく説明し、直していただくのです。多くの女性は、一度伝えると、次回は同じ失敗を繰り返しません。このご主人の「みなさんに喜んでいただける作品を作る!」という職人魂が、マラケシュ市内の職人さんもあっと言わせる素敵な商品の完成へとつながるのです。


こちらの工房では、レザーの染色から、サブラの刺繍、そしてプフの形に仕上げるといった一連の作業を行っています。工房を開設した当初、この地域で仕事として成り立つのか不安もあったIさんですが、地域の女性エンパワーメントに支えられ、現在では、市場で出回っている、ある種固定したプフスタイルのみでなく、新しい形にも積極的に挑戦しています。地域一体となって、工房の発展を推進しているこのプフチームの今後の活躍が楽しみです!プフ工房の様子はこちらでごらんください→ 「プフ工房見学」


 

プフ職人として駆け出しのジャワードくんです。彼については、こちらの日記で詳しくご紹介しています。「モロッコプフの職人さん、1年生!」

ジャワードくんの兄弟子、アイマーンくんについては、こちらでご紹介しています。 「ジャワードくんの兄弟子、モロッコクッションの職人さん」

About the owner

部谷 由佳

フェアトレードショップ「サハラへの道」へご来店いただき誠にありがとうございます! モロッコ、マラケシュ近郊のアイン・モシュ村にあるNPO「未来へ」と協力し、マグリブ・アートを日本をはじめ、世界の皆様にご紹介しております。現地の暮らしや文化、フェアトレードについて店長日記をお届けしています。ぜひご覧くださいませ♪

       ☆商品を生産している仲間のご紹介!職人さんも現地の女性も、それぞれの夢や希望を抱いて日々お仕事に励んでいます。プフの生産者の皆さんを こちらでご紹介しています!

                ☆マルシェバッグは、サハラへの道の工房を中心に、アイン・モシュ村の皆さんと生産に励んでいます。バッグの生産者の女性とお仕事の様子は、こちらでご紹介しています。

           ☆「ボ・シャルウィット」で知られるモロッコのリサイクルラグを生産方法をご紹介しています!作品ご理解のためにも、こちら是非ご覧くださいませ。

       ☆オリジナルプフのご注文を承っております!お客様のインテリアにマッチした素敵なモロッコクッションを生産させていただきます。詳しくは、こちらでご覧ください。

店長が読んだマグリブ・モロッコ関係、フェアトレード関係の本をご紹介しているコーナーです。北アフリカのマグリブ地方に関して研究されている方の本や論文を中心に読み、この地域の理解を幅広い側面で深めていければと思っています。また、当店は、国際フェアトレード規定に順応する活動を行うため、同分野の探求にも力を入れ、より斬新的な活動に挑戦しています。同分野にご関心のある方、ご購入予定の方の参考にしていただけると幸いです。店長の読書感想文

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