■かごバックの生産過程と生産者のご紹介

 

ここでは、今年「サハラへの道」が力を入れているマルシェバックの制作の様子をご紹介いたします!まず、マラケシュ近郊の小さなベルベル農村では、現地の女性を中心にNGO「未来へ」を設立いたしました。この組織の活動の第一弾がマルシェバックの制作!

 


■メンバーの紹介

このお仕事に携わる女性は、現在15名。そして、スーライマーンさんを中心とした革製品担当の男性陣。学校を終了したばかりの16歳からもうすぐおばあちゃんになる女性の方まで、様々な方が参加されています。参加者の女性は、マラケシュ近郊のあるベルベル村に住み、多くの方は、普段は主婦業や農業に専念されています。お洗濯にパン作り、鶏の世話に子守…と毎日奮闘されている皆さんが、「現金収入により、今よりもう少し充足した生活を」という共通の目的を持ち、同活動に参加されています。参加者によっては、切実に生活源を求めている方もおり、同活動への参加がプラスの影響を及ぼすことを期待しています。






 

■マルシェバックはどのように出来上がるの?
 


ハイアトラスのスークから購入した「ドーム」と呼ばれる葉で編まれたマルシェバックの土台は、砂やホコリを一度きれいにふき取り、しっかりと乾燥させます。この土台に、モロッコでは一般的にランチョマットやテーブルクロスとして使用されているビニール製のデザインを張り付け、それに思い思いの刺繍やスパンコールで装飾を加えていきます。




 

その後は、革担当の職人スーライマーンさんやベルベル村の男性が取手、底、口の部分を取り付けます。中でも取手も部分は、しっかりと取り付けなければすぐに取れてしまいますので、男性の力でぎゅーっと締めていただきます。後は、ミシンを使用した経験のあるハディージャさんとヌズハさんに、中袋を作成してもらい完成!!


 

■マルシェバックの土台「ドーム」


ドームはヤシの葉に似ているため、混同されがちですが、モロッコにはヤシの葉を用いて作られるマルシェバックはほとんどありません。ドームに比べてヤシの葉は高額ですし、そして何より、モロッコではヤシの木の伐採は禁止されているため、自ずとその量は限られてきます。(マラケシュ市内でも、道路の真ん中に突然ヤシの木がそびえたっていることがありますが、あれは伐採が禁止されているためです)




詳しくは、店長日記「マルシェバックの素材【ドーム】」をご覧くださいませ。






 

 

ドームはモロッコの広い地域に生息する植物です。ハイアトラスにあるベルベル村(アイン モシュ村)の近郊でも見かけられます。先日、ドーム探しに行ってみると、羊を放牧中の男性がドームの葉を利用して丁度、綱を作っているところでした(お写真参照)。


 

■皆さんのアイデアの賜物


当初は正直、蛍光色など日本人の感覚からするとド派手な感じのお色を好む現地の女性に任せておくと、目のチカチカする商品が完成するかも…とドキドキしておりましたが、蓋を開けてみると、私なんかの色彩感覚よりずーっと感じの良い商品が完成しています!お仕事が進むにつれ、「毛糸を最大限に使用するためには、こうするのよ!」とか、「デザインの向きを変えてみると、もっと斬新よ!」といった具合に、次々と皆さんのアイデアが出てきています。これから、どんな商品が生まれていくのかとても楽しみです。


 


中でも、前から気になっていたマルシェバックの口部分の凸凹。ここは、ドームを編み終えた部分のため、どうしても段が出てしまいます。この解決方法を革担当のアブディルイッラーさんが見出しました!編み終りの部分から凸凹が目立たない部分まで約10cmをカット。その後、一度タコ糸のような頑丈な糸で止めた上、革をかぶせます。凸凹のない奇麗なバックに出来上がり♪

 

 

■生産者の声

 

ハディージャさん(子供3人、主婦)旦那様がご病気で、なかなか収入を得ることができないハディージャさん。結婚前は洋裁学校に通い、ミシンを使用して洋服などを作っていたとか。

 

「電動式のミシンは使ったことがなかったの。でも、昔足踏みミシンでたくさんお洋服を作っていたから、すぐに感が戻ったわ。これからは、どんどん働いて、石鹸やお皿を買うの。あと、念願のハマーム(お風呂)も作らなくっちゃ!」

 


マルヤムさん(21歳、家事手伝い)マラケシュまで20数キロと、そんなに離れた距離ではないこのベルベル村。しかし、ここに暮らす多くの女性にとって「マラケシュに行く」というのは特別なイベント。2、3年市内に出ていないなんて珍しくもないこと。

 


「お金を貯めてマラケシュでお買い物するの。新しいお洋服、お化粧道具、香水にかばん…何にしようかしら♪奇麗になったら、理想の結婚相手が砂糖とヘナを持ってマラケシュから現れるかしら??(笑)」







 

 


その他、マルシェバック生産のご様子は、こちらの店長日記もご覧くださいませ。


マルシェ土台「ドーム」の仕入れ


ナードゥヤの「モザイク」バッグ


活動の成果、「ハディージャさんの夢、一つ実現」


生産者の一生懸命が嬉しい!


生産意欲向上、選ばれるバッグ制作へ


世界で一つのカゴバッグをご紹介!



■ご購入の皆様へ


このように、当店のマルシェバックは生産者の皆さんの「希望」や「夢」と一緒に出来上がった商品です。その想いを商品と共にお客様にお届けできれば幸いです。商品名は、生産者の名前を表示しております。名前の後の数字は、生産者の第何号の商品であるのかを指します。皆さん、それぞれが一生懸命完成させた商品ですが、スパンコールの取り付けが緩い部分、ミシンの縫い目の粗い部分など見られる場合があります。できる限り品質を向上するように努力はしておりますが、日本で一般的に見られる商品に比べると劣る部分があるかもしれません。完璧な商品を期待される方は、申し訳ございませんがご注文をご遠慮くださいませ。

About the owner

部谷 由佳

フェアトレードショップ「サハラへの道」へご来店いただき誠にありがとうございます! モロッコ、マラケシュ近郊のアイン・モシュ村にあるNPO「未来へ」と協力し、マグリブ・アートを日本をはじめ、世界の皆様にご紹介しております。現地の暮らしや文化、フェアトレードについて店長日記をお届けしています。ぜひご覧くださいませ♪

       ☆商品を生産している仲間のご紹介!職人さんも現地の女性も、それぞれの夢や希望を抱いて日々お仕事に励んでいます。プフの生産者の皆さんを こちらでご紹介しています!

                ☆マルシェバッグは、サハラへの道の工房を中心に、アイン・モシュ村の皆さんと生産に励んでいます。バッグの生産者の女性とお仕事の様子は、こちらでご紹介しています。

           ☆「ボ・シャルウィット」で知られるモロッコのリサイクルラグを生産方法をご紹介しています!作品ご理解のためにも、こちら是非ご覧くださいませ。

       ☆オリジナルプフのご注文を承っております!お客様のインテリアにマッチした素敵なモロッコクッションを生産させていただきます。詳しくは、こちらでご覧ください。

店長が読んだマグリブ・モロッコ関係、フェアトレード関係の本をご紹介しているコーナーです。北アフリカのマグリブ地方に関して研究されている方の本や論文を中心に読み、この地域の理解を幅広い側面で深めていければと思っています。また、当店は、国際フェアトレード規定に順応する活動を行うため、同分野の探求にも力を入れ、より斬新的な活動に挑戦しています。同分野にご関心のある方、ご購入予定の方の参考にしていただけると幸いです。店長の読書感想文

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